便潜血陽性
便潜血検査とは
便潜血検査とは2日分の便を採取し、便に混じった血液を検出する検査です。
微量の血液にも反応するので、肉眼で見えないごく微量の便中の血液も検出することができます。
この検査では定期的に受診すると大腸がんの8割を発見することができます。
さらにがんの前段階である大腸ポリープ(腺腫)を発見し切除できるきっかけにもなるので大腸がんを予防することにもつながります。
この検査で陽性となった場合は大腸カメラによる精密検査が必要です。
便潜血検査が陽性となったときは・・・
便潜血検査で引っかかった方は精密検査を受けましょう。精密検査は主に大腸カメラ(大腸内視鏡検査)が行われます。
また2日の検査のうち1日分だけ陽性となった場合も同様に受診が必要です。
このような病気で便潜血は陽性となります
主に下部消化管の出血で陽性となります。
具体的には大腸がんをはじめとして、ポリープ、痔核、炎症性腸疾患(潰瘍性大腸炎、クローン病)、虚血性腸炎、大腸憩室出血、感染性腸炎などがあります。
大腸がんは精密検査を受けた方のうち約3%に見つかります。実際に大腸がんが見つかる可能性は高いとは言えませんが、大腸がんは命にかかわる病気です。そして早期の大腸がんは大腸カメラによる手術で内側から切除することができ、早期発見が重要な病気といえます。そのため便潜血が陽性だった場合は大腸カメラを受けることを強くおすすめします。
監修 今井昭人 (日本消化器病学会認定 消化器病専門医)
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