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好酸球性食道炎

好酸球性食道炎とは

好酸球性食道炎は白血球の1種である好酸球が食道の粘膜に広がり(浸潤)、慢性的に炎症を起こすことで、食道の動きが悪くなる病気です。

小児にも起こる病気ですが、ここでは大人の好酸球性食道炎について解説します。

指定難病で日本の成人の患者さんは10000人に2人ほどと言われており、近年増加傾向にあります。

気管支喘息、アトピー性皮膚炎、中年の男性に多い病気です。

自然に治ることはなく、治療を行わないと数十年後に食道が狭まってくる(線維性狭窄)こともあります。

逆流性食道炎と症状が似ているため診断が難しく、胃酸を抑える薬を飲んでも治らない逆流性食道炎の方の中には好酸球性食道炎が紛れていることがあると言われています。

好酸球性食道炎は逆流性食道炎とは原因が全く異なり、治りやすさや治療法が異なるので適切に診断することが重要な病気です。

原因

食物に含まれる物質により体がアレルギー反応を起こすことが原因です。

ただしアレルギーとは言っても、子供に起こる食物アレルギーとは別の機序(非即時型アレルギー)が主体となって起こると言われています。

症状

胸痛、胸やけ、飲み込みにくさ(嚥下障害)、食物のつかえなどの逆流性食道炎と似た症状があります。

診断

診断には

・食道機能障害に起因する症状(嚥下障害、つかえ感など)の存在

・食道粘膜の生検で上皮内に好酸球浸潤がある

ことが必須となっています。

近年では検診で症状がないにもかかわらず、胃カメラで好酸球性食道炎のような所見を認め、組織の検査で好酸球が浸潤していることも増加しています。しかしこの診断基準では無症状は好酸球性食道炎とは言えないことになります。

無症状例は治療する必要があるのか、次第に症状が現れるのかなどがまだ分かっていないので、扱いが難しいと言われています。

検査

胃カメラで食道内に縦走溝(縦方向に走る溝)、白斑、輪状多発収縮輪などの所見を確認します。そして病変から組織を採取して検査を行い、好酸球が浸潤していることを確認します。

胃カメラ

当院では吐き気や挿入時のつらさが少ない鼻から挿入する胃カメラ(経鼻内視鏡検査)を行っています。

胃カメラについて詳しく

治療

酸分泌抑制薬(PPI)が第一選択となっています。約半数の方が酸分泌抑制薬が効くと言われています。

酸分泌抑制薬が効かない場合は局所ステロイド治療や原因となる食物(アレルゲン)の除去を行います。

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