胃がんリスク層別化検診 (ABC検診)
胃がんリスク層別化検診 (ABC検診)とは
ABC検診は採血検査だけで気軽に胃がんのリスクを確認することができます。
・胃がんが心配だけど、すぐにバリウム、胃カメラ検査は嫌だ・・・
・胃の検査をする機会がない
といった方におすすめです。
しかしABC検診は胃カメラのように直接病変を観察するものではないので、胃がんを診断、否定することはできません。
胃がんの診断には胃カメラ検査が必要です。
当院は胃カメラによる胃がん検診も可能です。
検査内容
検査項目は採血検査によるピロリ菌抗体、ペプシノゲン値の2つです。
ピロリ菌抗体
胃がんの発生にはピロリ菌が大きくかかわっていると言われています。ピロリ菌抗体検査はピロリ菌に感染しているかを間接的に調べる方法です。陽性だと現にピロリ菌に感染しているか過去にピロリ菌に感染していたか(除菌後)のどちらかとなります。
ペプシノゲン値
ペプシノゲンはタンパク質の消化酵素のもとになる物質で、ペプシノゲン値が低いと胃粘膜の萎縮が強いことが分かります。胃粘膜の萎縮が強いほど、胃がんになりやすいといわれています。
正常 | 異常 | |||
ABC分類 | A | B | C | D |
ピロリ菌 | 陰性(-) | 陽性(⁺) | 陽性(⁺) | 陰性(-) |
ペプシノゲン | 陰性(-) | 陰性(-) | 陽性(⁺) | 陽性(⁺) |
胃がんの発生リスク | 小 | <<< | <<< | 大 |
A・・・健常な胃粘膜です。
B・・・少し弱った胃粘膜です。内視鏡検査を受けることをお勧めします。またピロリ菌除菌をお勧めします。
C・・・弱った胃粘膜です。内視鏡検査を受けることをお勧めします。またピロリ菌除菌をお勧めします。
D・・・かなり弱った胃粘膜です。内視鏡検査を受けることをお勧めします。ピロリ菌抗体が陰性でも、他のピロリ菌の検査で陽性となればピロリ菌除菌をお勧めします。
京都市胃がんリスク層別化検診
対象となる方
40・45・50・55・60・65歳の京都市民の方(1回のみ)
内容・料金
ピロリ菌抗体検査、ペプシノゲン検査 500円
検診受診料金の免除制度があります。詳しくは京都市ホームページをご確認ください。
予約方法
随時実施しており、事前のお申込みが必要となります。お電話でお問い合わせください。