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頭痛

頭痛とは

頭痛はありふれた病気で、原因は多種多様です。

大きく一次性頭痛と二次性頭痛に分けられます。

頭痛の原因に何らかの病変がない場合を一次性頭痛、ある場合を二次性頭痛と言います。

一次性頭痛

一次性頭痛は頭痛の原因に何かの病変がないので、命にかかわることはありません。

しかし痛みで生活に支障がある場合は治療を行うことができます。

例:片頭痛、緊張性頭痛、群発頭痛

二次性頭痛

二次性頭痛は頭痛の原因に何かの病変があるので、命にかかわることがあります。

例:くも膜下出血、髄膜炎、脳腫瘍、慢性硬膜下血腫

命にかかわる頭痛の特徴

・突然発症し今までに経験したことがない頭痛

・最近発症した頭痛

・子供、高齢者に発症

・頭部外傷による頭痛

・意識障害がある

・早朝に起こり、次第に悪化する頭痛

よくある頭痛

このページでは片頭痛、緊張性頭痛を主に解説したいと思います。

片頭痛

症状

片頭痛は片側性が多く、ズキズキした頭痛(拍動性頭痛)です。「片」頭痛ですが、片側の頭痛から両側の頭痛に移行することが多く、片側にとどまる頭痛は約10%と言われています。

起こっている最中はスマホが見られなくなり、音に過敏になります。嘔気、嘔吐を伴うこともあります。朝一番から起こったときは仕事を休んだり、約束をキャンセルせざるをえないほどの痛みです。

中には頭痛の前に「チカチカ」「キラキラ」した光が見え、目の前が見えにくくなる閃輝暗点という前兆がある場合があります。

原因

片頭痛では頭蓋内の血管が拡張し周囲の神経を刺激することで頭痛を引き起こします。週末頭痛といい、ストレスから解放されたときに頭痛が起こることも多いです。月経と関連して起こることもあります。

治療
トリプタン製剤

片頭痛にはトリプタンという薬が非常によく効きます。この系統の薬は現在5種類あり、患者さんと相談してお薬を選んでいます。トリプタンを頓服薬として処方し、生活習慣を改めていきます。

緊張性頭痛

頭痛の患者の約半数は緊張性頭痛と言われています。

症状

緊張性頭痛はだらだらと続く両側性で頭の圧迫感や締め付け感が特徴的です。一日中頭痛が続き、特に夕方に悪くなる傾向があります。

原因

頭の周囲の筋肉、首の筋肉からの神経の異常興奮が原因により筋肉が凝ってしまうためと考えられています。

治療

緊張性頭痛にはストレス、不安、うつ状態などの精神的な要素、運動不足、うつむき姿勢などの生活習慣が関係しています。

特にストレスは後頭部の筋肉を緊張させ、それによる頭痛がさらなるストレスとなるという悪循環が起こることが言われています。

そのためお風呂に入る、運動、マッサージなどご自身にあったストレス解消法を見つけることが重要です。

またヨガ、1日1万歩歩く、ジムに通うなどもよいといわれています。

片頭痛と緊張性頭痛は合併することがあります

慢性的な片頭痛の方は緊張性頭痛の症状の特徴を併せ持つこともあります。

このときは片頭痛の治療だけをしてもよくならないといったこともあります。

そのため正しい診断を受けることが重要です。

薬物乱用頭痛にご注意ください

頭痛が頻繁におこるために市販のロキソニンなどの非ステロイド性消炎鎮痛薬(NSAIDs)を服用されている方も多いと思います。

それらの急性期治療薬を毎日のように服用していると薬が効かなくなり、薬が頭痛を誘発することがあります。

月に10-15日以上市販の鎮痛薬を飲んでいる場合は要注意です。

長期の頭痛は単なる頭痛と考えず、正しい治療を受けることが重要です。

なかなか治らない頭痛は当院にご相談ください

市販の鎮痛薬を飲んでもなかなか症状が改善されない場合や、深刻な病気を心配だという場合は当院にご相談ください。

監修 今井昭人 (日本内科学会認定 総合内科専門医)

当院へのアクセス

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所在地

604-0866
京都市中京区両替町通丸太町下る西方寺町161 

交通

地下鉄烏丸線 丸太町駅4番出口より 徒歩3分

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