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大腸がん

大腸がんとは

大腸がんは1年に160,000人が診断される病気です

男性は胃がん、前立腺がんに次いで3番目、女性では乳がんに次いで2番目に多いがんです。

40代になれば大腸カメラを受けるのがおすすめです

大腸がんは40-50代から増加して、高齢になるほど増加します。罹患率は男性の方が女性の約2倍です。

大腸がんの発生過程

大腸がんは正常粘膜から大腸ポリープの一種である「腺腫」を経てがんにいたるもの(adenoma-carcinoma sequence)が多いですが、正常粘膜から直接がんが生じるもの(de novoがん)もあります。

発症リスクを上げる要因

運動不足、肥満

運動は大腸がんのリスクを明確に下げることが分かっています。運動不足の方はハードな運動をするのではなく、長続きするよう日常生活の中で運動習慣を身に着けることが重要です。

赤身の肉、ベーコン、ハム

赤身の肉(牛、豚、羊など)、加工肉(ベーコン、ハム、ソーセージなど)の摂取を食べすぎるとリスクとなります。

飲酒

1日平均1合以上お酒を飲んでいる人はお酒を飲まない人に比べて、1.4倍大腸がんになりやすく、1日平均2合以上の人は2.1倍なりやすいことが分かっています。

ちなみに1合と同じアルコールの量はビールでは中びん1本(500ml)、缶チューハイでは500mlです。

潰瘍性大腸炎

長期間、潰瘍性大腸炎に罹患していると、炎症部位から発生する大腸がんやがんの前段階である異形成(dysplasia)が発生するリスクが高くなるとされています。そのため潰瘍性大腸炎の患者さんは定期的に大腸カメラをすることが重要です。

遺伝的素因

大腸がんを遺伝的に起こす疾患としてLynch症候群(HNPCC)や家族性大腸腺腫症(FAP)が有名なのですが、それ以外に普通の大腸がんでも家族性に大腸がんになりやすい体質があると言われています。

症状

初期の大腸がんは無症状で検診で見つかることがよくあります

大腸がんは早期発見が重要です。そのため検診を定期的に受診することは大事なことです。

進行した大腸がんでは部位により生じやすい症状が異なります。

病変が肛門から遠い右側結腸にある場合は腸管内容物が液状で腸管内腔が広いため、通過障害になりにくく症状が出にくいです。

反対に病変が肛門から近い左側結腸にある場合は既に水分が吸収されて腸管内容物が固形なために血便、便の形が変わった、便が通過できなくなるために便秘などの症状が起こります。左側結腸の方が症状が早期に出ると言われています。

検査

大腸がんの発見には便潜血検査と大腸内視鏡検査が有用です。

大腸がん検診

大腸がん検診は便潜血検査で施行します。便潜血検査では、大腸がんやポリープなどによる出血が便に交じっていないかを調べます。通常、便潜血は微量で目には見えません。

便潜血検査の陽性率(要精検率)は約5~10%、がん発見率は0.10~0.15%です。

1 万人の人が大腸がん検診を受けると約 500 ~ 1,000 人の人が要精検となり、その方が精密検査を受けた結果、10 ~ 15 人の人に大腸がんが見つかるということになります。

なので便潜血検査が陽性だからと言って必ずがんというわけではありません。

大腸カメラ

大腸を観察しポリープ、がん、炎症などの病気を診断する検査です。

大腸カメラは直接病変を見ることができるので、大きさや粘膜表面の血管模様を観察できます。

当院では大腸カメラの検査と同時にポリープを切除する日帰り大腸ポリープ切除も行っております。

大腸カメラについて詳しく

大腸日帰りポリープ切除について詳しく

下の写真はすべて早期大腸がんです。

治療

大腸がんは早期に発見できれば、大腸カメラによる手術で内側から切除することができます。がんが粘膜層(一番表面の層)に限局していれば転移はほとんどないことが分かっており、追加治療は必要ありません。入院期間も数日です。

進行がんの場合は進行度に応じて手術療法や化学療法、放射線療法などが選択されます。

監修 今井昭人 (日本消化器病学会認定 消化器病専門医)

当院へのアクセス

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所在地

604-0866
京都市中京区両替町通丸太町下る西方寺町161 

交通

地下鉄烏丸線 丸太町駅4番出口より 徒歩3分

 

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